せっかく違った文化や人々たちとの交流を体験できる海外旅行。
有名な観光地巡りだけではもったいないです!
はっきりいって、観光地巡りだけでは本当のその国の魅力は体験できません。
ちょっと外れた観光客がいないローカルな場所に行ってみたり、気持ちの赴くまま探検してみたり。
そんな時に役に立つのが、レンタルバイク!
レンタカーも良いけど、金額が高く、駐車スペースを探すのが大変です。
特にアジアなどでは、自動車は渋滞に巻き込まれてストレスが溜まります。
バイクで異国の地を走るのは想像以上に気持ちがいいです。
私は新しい場所に行ったときは、まずレンタルバイクがあるかどうか確認をします。
今回は、海外でレンタルバイクを借りたいけど、どうやって借りたらいいか分からない方、交通事情などが不安な方のために、バイクを借りるのに必要なものや注意することなどをお教えします。
バイクを借りて、運転ができるようになると旅が何倍も楽しくなりますよ!
海外でレンタルバイクをレンタル・運転するのに必要なもの
海外でバイクを借りる、運転するときに必要なものは
・国際運転免許証
・日本の免許証
・パスポート
の3点だけです。
国際運転免許証
日本の免許証を持っていれば誰でも簡単に作れます。
各都道府県の運転免許センターや、警察署の運転免許課で取得できます。(但し、ハワイ・グアム・サイパンは日本の免許証のみで運転できますので、国際免許証は必要ありません)
料金は2,350円です。(2019年7月現在)。
有効期限は発行から1年間ありますので、海外旅行に行くたびに作らなければいけないということはありません。基本的に即日発行ですので、旅行出発日からぎりぎりの日でも間に合います。
国際免許証は海外では取得できないので、必ず日本で取得しておきましょう。
国際免許証の注意点は、2点あります。
まず、国際免許証で運転できる車種は日本の免許証と同じになります。
普通自動車の免許を持っている方であれば、原付(50cc)の免許は自動で付帯されるので海外で原付も運転できます。ただ、普通二輪免許を持っていなければ、250ccや400ccというような単車は運転できません。
2点目は国際免許証で運転できる国は限定されているということです。
ジュネーブ条約という条約があり、ここに記載されている国では国際免許証での運転が可能です。
旅行に行く国が運転可能な国かチェックをしましょう。
ジュネーブ条約締約国(国際運転免許証で運転できる国)※50音順
アイスランド、アイルランド、アメリカ合衆国、アメリカ合衆国の海外領土(グアム、プエルトリコ等)、アラブ首長国連邦、アルジェリア、アルゼンチン、アルバ、アルバニア、イスラエル、イタリア、インド、ウガンダ、エクアドル、エジプト、オーストラリア、オーストリア、オランダ、ガーナ、ガーンジー、カナダ、カンボジア、キプロス、キューバ、キュラソー島、ギリシャ、キルギス、グアテマラ、ケイマン諸島、コートジボワール、コンゴ、コンゴ民主共和国、サンマリノ、シエラ・レオネ、ジブラルタル、ジャージー、ジャマイカ、ジョージア、シリア、シンガポール、シント・マールテン、ジンバブエ、スウェーデン、スペイン王国、スリランカ、スロバキア、スロベニア、セネガル、セルビア、タイ、チェコ共和国、チュニジア、チリ、デンマーク、トーゴ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、トルコ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ニュージーランド、ノルウェー、ハイチ、バチカン、パプアニューギニア、パラグアイ、バルバドス、ハンガリー、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、フィンランド、フランス、フランスの海外領土(フランス領ポリネシア等)、ブルガリア、ブルキナファソ、ベナン、ベネズエラ、ペルー、ベルギー、ポーランド、ボツワナ、ポルトガル、マカオ、マダガスカル、マラウイ、マリ、マルタ、マレーシア、マン島、モナコ、モロッコ、モンテネグロ、ヨルダン、ラオス人民共和国、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク、ルワンダ、レソト、レバノン、ロシア連邦、英国、香港、大韓民国、中央アフリカ共和国、南アフリカ
国際免許証取得に必要な書類など詳しい情報は下記のサイトを確認してみてください。
日本の運転免許証
国際免許証を持っていれば要らないと情報がありますが、国際免許証は日本の免許証の翻訳版です。日本の運転免許証が本物の免許証になりますので、忘れずに持参していってください。
パスポート
海外に行くのでパスポートは必ず皆さん持っていますが、レンタルバイクを借りるときには必ず提示を求められます。お店へ持参していくのを忘れないようにしてください。
ヘルメット(必要な人だけ)
まぁ、これは普通の人は要らないと思います。
もちろん、バイクを借りるときにヘルメットも貸してくれます。二人で一台借りるときは二つ貸してくれます。
私の場合は、どうも人がかぶって汗だくになったヘルメットをかぶるのが嫌だから軽いヘルメットを持参しています。バイクに乗らないときは非常に邪魔です・・・。
以上、海外でバイクを借りるとき、運転するときに必要なものです。
正直、東南アジアに関していえば、バイクを借りるときに国際免許証も日本の免許証も提示を求められるお店はほとんどありません。パスポートのみで借りることができます。
実際に、国際免許証を持たずに運転をしている旅人をよく見ますが、私はおすすめしません。
その理由は後ほど説明いたします。
しっかりと日本で取得して忘れず持参しましょう。
レンタルバイクの借り方と注意点
レンタルバイク屋はどうやって見つけるの?
一番簡単なのは、インターネット検索で「地名 レンタルバイク屋」などで調べることです。有名な場所であれば結構出てきます。
インターネット検索で見つからなければ、ホテルで聞いてみましょう。
レンタルバイク屋とホテルが提携しているというパターンも多いです。
レンタルバイクの借り方は?
どんなタイプのバイクが借りたいか、レンタル日数は何日かを伝えましょう。
レンタル日数は少し注意が必要です。
例えば、1日1,000円のレンタル料金とした場合、国やお店によっては1日の意味が変わる場合があります。
例) 今日の朝9時に借りて、明日の朝9時に返却(24時間)した場合。 ※A国の場合 ※B国の場合 |
どちらのタイプの日数カウントかお店で確認しましょう。
あとはパスポートと免許証を提示して、バイクと鍵を受け取るだけです。簡単ですね。
先ほど説明したように、東南アジアではパスポートだけで借りれますが、念のため免許証も持参してください。
ほとんどの場合、バイクを借りるときはパスポートはデポジットとしてバイク屋に預けなければいけません。バイクを返却したときに返してもらえます。パスポートを預けるのは怖いという人もいるでしょうが、私の体験や他の人の体験からトラブルになったということは聞いたことがありませんので安心してください。
あまり無いとは思いますが、ホテルチェックインの前にバイクを借りるとか、バイクレンタル中にホテルを変える場合は注意ですね。ホテルのチェックインにはパスポートが必要ですからね。
海外のレンタルバイクの料金は?
もちろん、国や車種によって異なります。同じ国でも地域やシーズンによって異なります。
観光地などレンタルバイク屋が多いところは、競争もあって安い傾向にあります。
またスクータータイプならば、オートマよりマニュアルが安いです。
当然、排気量が上がるにつれ料金は上がります。
といっても、多くの国では日本よりもレンタル料金は安いので安心してください。
東南アジアであれば1日のレンタル料金は、
スクータータイプ:300円~1,000円程度
125cc以上オンロード、オフロードタイプ:1500円~
というところです。
一応料金は決まっているお店がほとんでですが、大体の金額ですので価格交渉はできる場合もあります。
ある程度の日数を借りる場合や、友達と複数台数借りる場合は、価格交渉をしてみましょう。
海外での価格交渉のコツは下記の記事をご覧ください。
レンタルバイクを選ぶときに注意することは?
バイクを選ぶときは3つの点を確認してください。
・バイクに傷がないか?
・ガソリンはどれくらい入っているか?
・日本製かどうか?
バイクに傷がないかを確認
まず、借りるバイクのどこかに傷がないかを確認してください。
たまに、最初からあった傷なのに、傷をつけたと請求をされる場合があります。心配な方はスマホで写真を撮っておくといいかもしれないですね。傷がなるべくないものを借りるのが一番良いです。
どれだけガソリンが入っているかをチェック
次にガソリンのチェックです。
基本的には、バイクを返す時は借りたときのガソリンの量と同じにして返却しなければいけません。
借りるときに満タン入っているお店が多いですが、半分しか入っていないとか、ガス欠寸前のお店もあります。
借りるときは、「ガソリンはここまで入っているから、返す時もここまでね」とお店の人に確認してください。
なるべく日本製のバイクを借りよう
最後に借りるバイクが日本製かどうかです。
もしHONDAやYAMAHAなどの日本製のバイクがあるならばなるべく日本製のものを選んでください。
正直、バイクや車に関しては日本製のものは桁違いにクオリティが違います。
海外製のものであれば、ツーリング中にエンスト、パンクなどの可能性も高まります。
日本と違ってロードサービスが充実していない国では、あとあとかなりめんどくさいことになります。
多くの国で日本製のバイクを置いてありますので安心してください。
車種に関しては、行先を伝えれば、このタイプのバイクがおすすめと教えてくれるお店もありますので、聞いてみるのもいいでしょう。
海外でレンタルバイクを運転するときに気を付けること
自分以外の運転手の交通マナーに気を付ける
これは外国に限ったことではないですが、日本では考えられない運転をする人がいる場合があります。
対向車線を走る。
方向指示器を出さずに車線変更。
信号無視。
歩道を走るバイク。
原付で5人乗り。赤ん坊はバケツに入れて運ぶ。
小学生くらいの子供が運転している。
また、飲酒運転はどこの国でも違法ですが、取り締まりが緩い国がいっぱいあります。
ラオスなんかは、夜になれば半分以上が飲酒運転じゃないかと思うほどです。
(ラオスはスピードを出さない人が多いので、昼間は運転しやすいんですけどね。)
日本では信号や交通ルールは信じられるものですが、海外で信じられるものは自分の目や耳や感覚です。
常に自分で危険察知をしながら運転してください。
道路の状況を知る
特に東南アジアや南アジアの田舎の方は要注意です。
走行中、突然大きな穴が空いていたり、そもそもアスファルトではなかったり。
バイクの場合は車と違ってハンドルを取られると転倒してしまいます。他の車が全く走っていなからといって、スピードを出しすぎるのは危険です。雨の日は特に危険になりますので注意が必要です。
国によっては、無謀な運転手に出会うよりも、道路に空いた穴に出会う確率の方が高いです。
個人的には、この道路の悪さという点が一番日本とギャップがあると思います。
常に先の道路状況を確認しながら運転しましょう。
また街灯が全くない道も多いです。夜道や田舎道で夜に運転すると、ほんの数メートル先が見えないということも。夜はなるべく運転を控えましょう。
交通ルールを守る
当たり前ですが、交通ルールを守って運転しましょう。
ご存じの通り、国によって車の進行方向は違います。日本は左側通行ですが、右側通行の国はたくさんあります。
他の車が多く走っている場所では、自然とどちらを走ったら良いかわかります。
要注意なのは、どこかにバイクを止めて再出発するとき。その時に周りに他の車が走っていなければ、つい無意識に左側を走ってしまいます。私も右側通行の国で、左側を走ってしまい、対向車が来てびっくりしたことが何回かあります。
また何人までバイクに乗せてよいのかとか、ヘルメットの着用義務なども国によって異なります。
例えばラオスでは、昼間にライトを点灯して走るのは交通違反になります。逆に夜は日本と同じで点灯しなければなりません。何時からが夜なのかというのは疑問ですが・・・。太陽が沈めばという東南アジアらしいアバウトな感じです。
バイク屋さんで聞けば、そういったルールも教えてくれます。
もちろん、免許証(国際免許証、日本の免許証)は必ず携帯しましょう。
先ほど、無免許で運転している旅人も多いがやめておいた方が良いと説明しました。
ルール違反ということはもちろんですが、一番の理由は警察のターゲットになることがあるからです。
海外では日本のように良い警察官だけではありません。賄賂目当てにバイクを止める警察もいます。
もちろん、罰金は彼らのポケット行きです。
だから、罰金のディスカウント交渉もできます。
日本で罰金の価格交渉なんて考えられませんよね?
そんな面倒なことにならないように、最初から交通ルールを守りましょう。
ヘルメット着用義務があるのに、被っていないというのも、彼らからすれば美味しいカモがやって来た!という感じです。最悪、事故を起こした場合も、ルールを守っていないければ不利な立場に追い込まれます。これは日本と同じですね。
ただでさえアウェーの土地で、自分を不利な状況にもっていかないというのは、海外旅行の基本です。
ガス欠に気をつける
田舎の方に行くときや、特に山の中を走るときはガス欠に気を付けましょう。
何十キロもガソリンスタンドが無いという場合もあります。
出発前にGoogle mapなどでルートを確認し、ルート上にガソリンスタンドがあるチェックしておくのもいいですね。最低限、出発前にはガソリンを満タンにしておくことをお勧めします。
万が一の交通事故の時の保険は?
もし万が一の交通事故のことを考えると保険は重要です。
日本国内の自動車保険は、海外では補償対象外です。
海外旅行保険は、補償される保険もあれば、被保険者など部分的にしか補償されない保険もあります。
特にクレジットカードについている海外旅行保険は十分じゃないものが多いです。
自分が持っているクレジットカードの補償がどの程度のものか、加入しようと思っている海外保険がどの程度のものか出発前に必ず確認しましょう。
旅行保険がどれだけカバーできるかの基礎知識は下記のサイトで確認できます。
普通は行けないところに行けるのがレンタルバイクの魅力
公共交通機関がないところ、公共交通機関だと行くのが大変なところに行けるのがレンタルバイクの魅力です。
また、好きな景色や場所に出会ったときにいつでも立ち寄れるのも魅力です。
自然とローカルの人たちとの交流も生まれ、旅をしているなぁという実感が生まれますよ!
アカ族の村を訪ねたときの様子は下記の記事からご覧いただけます。
まとめ
今回は、「海外でバイクをレンタルする方法、注意点」をお伝えしました。
短期旅行なので、そんなへんぴなところには行けないよという方もいるかもしれません。
でも有名な観光地でも、中心地からバイクでちょっと走るだけで全く違った景色が広がることもあります。
レンタルバイクで楽しむのは、長期旅行者だけの特権ではありません。
また今回の記事では、バイク屋のぼったくりや、警察の賄賂、海外のドライバーの交通マナーの悪さも書きました。でも実際はしょっちゅうあるものではありません。あまり神経質になる必要はないと思います。
ただ、知識は頭に入れておいて注意してくださいね。
みなさんの旅がレンタルバイクで何倍も楽しくなることを祈っています!
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