海外旅行でぼったくりは多いのか?被害にあわないための対策・価格交渉術~考え方編

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前回は、海外でぼったくりに遭わないための「基本編」をお届けしました。
誰でも簡単にできる対策ですので、海外旅行でぼったくりに不安な方は是非読んでみてくださいね。

海外旅行でぼったくりは多いのか?被害にあわないための対策・価格交渉術~基本編
楽しい海外旅行。でもよく聞くぼったくりが心配。そんな方のために簡単にできる対策方法を紹介します。

 

今回は、海外旅行でぼったくりに遭わないための「考え方編」を紹介します。
私も海外旅行に慣れていないときは、「ぼったくられたらいやだなー。」とか、「交渉めんどくさいなー。」と毎回思っていました。

それで、変に身構えてどっと疲れたりしてました。

 

今でも、ぼったくりをしようとしてくる人に会うことはありますが、気持ちの面でいちいち気にしなくなりました。

 

私が何度も旅をして、ローカルの人や、時にはぼったくりの人とゆっくり話をして思いついたぼったくりに対しての考え方をお伝えします。

 

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自分にとっていくらの価値があるか考えて見よう

日本ではあらかじめ物やサービスの値段が決まっています。
当たり前のようですが、海外では値段がそもそも決まっていない場合がよくあります。

 

つまり、

日本→売り手が価格を決める権利がある
海外→買い手が価格を決める権利がある

 

例えば、アイドルのお宝グッズなどは、ファンであればいくら出しても欲しいものですが、興味のない人にとってはタダでも要りません。
喉が渇いて死にそうな人にとって水は、一万円でも安いですが、喉が渇いていなければ200円でも高く感じてしまいます。
本来、物というのは買う人によって価値が変わるものなのです。

 

ということは、お買い物の流れとしては、以下のようになります。

 

1、商品を見つける
     ↓
2、自分にとっていくらの価値があるか考える(重要)
     ↓
3、交渉をする
     ↓
4、自分が考えた価格になれば買う。

 

少し面倒くさいですが、こちらの方が本当のお買い物のような気がしませんか?
価格が最初から決まっていれば便利ですが、価格の決定権と、自分にとっての価値を考えるチャンスを同時に失ってしまっているのです。

自分で価値を見極めて価格を決めるのであれば、相場より高く払おうと、ぼったくりという概念はなくなります。全ての人が同じ価格で買わなければいけない日本よりも、海外の方が自分に適した価格で買えるチャンスもあるのです。

 

果物屋さん(インド)

最初は慣れない、値札がない商品(インド)

 

良いサービスにはお金を払う

これも、「自分にとっての価値を考える」の延長線上にあります。

 

私が海外でタクシーに乗るときは、まずは自分が思う価格まで交渉します。
その後、交渉がまとまればタクシーに乗ります。
運転中のマナーや目的地に行くまでの会話(サービス)など、自分が満足すれば、チップを払います。
自分が満足してお金を払っているので、気分がよくなります。

 

当たり前のことなのですが、良いサービスにはたくさんお金を払う。
悪いサービスには余計なお金は払わない。
こういったことも、海外ではお客さんの方に決定権がある場合が多いのです。

 

良いサービスをする人はお金をたくさん稼げるようになり、更に良いサービスをしようと思います。
悪いサービスをする人はお金を稼げなくなり淘汰されるか、サービスを改善しようと努力します。
そういったことにお客さんが直接参加できるチャンスでもあるのです。

 

そして、同じお金を多く払うのでも、自分が満足して払えば、ぼったくりではなくなります。

果物屋さん(インドネシア)

どこでもそうですが、価格以上の素敵なサービスに出会えることはよくあります(インドネシア)

 

相場と違う請求をするのはお互い様

基本的に、相場よりも高い金額を請求されるのは、先進国の人が発展途上国に旅行に行った時です。
向こうからすれば、相場が500円のものでも、日本で買えば2000円のものなら、1000円くらいで売ってもお互い得するだろう?という感じです。

 

目くじらを立てて、意地でも500円にさせようとする旅行者も多いですが、私は場合によっては相場の1.5倍くらいは払ってもよいと思っています。

 

その理由としては、「相場と違う請求をするのはお互い様」だからです。

私たち先進国の多くの企業は発展途上国に進出をして、現地人を雇っています。
現地人のお給料が日本人の従業員と同じかといえばそうではありません。
現地の物価や通貨価値など全体的な経済状況を考慮して、日本人の従業員よりは安い給料で雇われています。
人件費が安くすむから、海外に進出するのです。
もちろん従業員もそれで生活をすることはできる場合も多いので、WinWinなのです。

 

そう考えれば、先進国の人に対して相場より高い金額を言ってくるのは、ぼったくりではなく、当たり前といえば当たり前なのです。
相場よりも少し高く払ったとしても、お互いフェアになります。

 

旅行先の国が旅行者に求めているのは?

旅行先の国が旅行者に求めているのは何でしょうか?

「文化の交流でしょうか?」
「自分の国を知ってほしいのでしょうか?」

現実的に考えると、旅行先の国が旅行者に求めているのは、

「たくさんお金を落としてくれること」です。

 

現在、日本でも年々外国人旅行者が増え続けています。
治安や観光地の騒音、ごみ問題などマイナス面もありますが、お金を落としてくれるから歓迎しているのです。

 

私の場合、残念ながらお金持ちではないのでそんなにたくさんのお金を落とすことはできません。
でも、なるべく良いサービスにはお金を払って貢献したいといつも考えています。

お客さんが満足して多くお金を払った場合は、売った方もお客さんも満足する良い買い物になります。

お土産屋さん(ラオス)

少しでもお金を稼ぐために朝早くから開くお土産屋さん(ラオス)

 

本当の意味でぼったくりをしようとする人は少ない

そもそもぼったくりをされてショックなのは、「騙されたー」と思うからです。
でも、実際は悪気を持って騙そうと思って金額を多く言ってくる人は少ないです。

先ほどお話をしたように、「あなた私よりお金持ちだろうし、少し多めにお金を払ってね」というくらいです。
それを理解すれば、交渉時に肩の力も抜けますし、余裕ができます。
そこを誤解すると、「この人はぼったくりだ!騙そうとしている!」と思い、肩に力が入り疲れてしまいます。

 

逆に、「明らかに赤字だろ!?なんで??」というくらい、
安くしてくれたり、タダでおまけをつけてくれたりする人に出会うこともよくあります。

なかなか相手の本当の意図は理解できないものです。

トライシクルドライバーのローリー(フィリピン)

トライシクルドライバーのローリー。払った運賃以上にご飯やビールをおごってくれた。なんで??(フィリピン)

 

まとめ

今回は、ぼったくりに対する考え方を紹介しました。

一番重要なのは、「自分にとっていくらの価値があるか考えてみよう」ということです。

 

私は自分で価値を決める癖をつけてからは、日本に戻った後も、あまり無駄使いをしなくなりました。
冷静に考えると無駄に高いものが多かったり、必要じゃないものが多いんですよね。

 

「自分で価値を考える」ということは、国内でなかなか機会がありません。
そういった国内で体験できないことこそ、本当の旅の醍醐味です。楽しみましょう!

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